すかがわ商店街『雛の笑顔に会えるまち』は、今年で14回目になります。
商人の町として歴史のある須賀川市には、各家庭に古の伝統あるお雛様が保存されています。
「目隠しをとれば雛の笑顔かな」は、須賀川出身の女流俳人、市原多代女が詠みました。
箱から取り出して飾る時、お顔を包んでいた紙を取るとお雛様は笑っている。
そんな微笑ましい様子が、『雛の笑顔に会えるまち』の所以になっています。
須賀川駅から、芭蕉記念館に向かってのぼりを目印に歩いていくと、
各店舗で個性豊かな御人形達に出会えます。
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『よしかつ(呉服屋)』さん
明治・大正・昭和と長女四代のお雛様達で店内が賑やかに彩られています。
 
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『花の店花安』さん
お花と一緒に飾られた可愛らしさにこちらが笑顔になってしまいます!春の息吹を感じます。
 
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『大六酒店まえだ』さん
須賀川の歴史やお雛様について深い知識をお持ちです。明治から平成までの親王飾りをご覧になれます。
 
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『ホテル虎屋』さん
華やかなつるし飾りの、少し奥に、珍しいお椀雛が飾られています。
 
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『須賀川柏屋』さん
製作は慶応元年(1865年)。東日本大震災の時に、崩れた倉から発見されました。
それまで、保存されていたことを誰も知らず、見つけた時はひどく驚いたとか。
 
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『井桁屋本舗 大黒亭』さん
富山県の木彫りの多智雛は特注の品です。奥様も嫁入り道具と一緒に持参されました。
三春張子の豆雛、鏡石町の押し花雛なども展示され、明るく華やかな雰囲気に包まれています。
 
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『レイマ美容室』さん
亡きお母様お手製のロマンドール。
大切に保存していたお雛様達だけが、大震災の時も壊れずに無傷で残ったそうです。
とても紙粘土でできているようには見えません。
 
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『伊東美容室』さん
手作りのつるし飾りや昭和初期の着物、掛け軸も飾られています。手作りのお菓子まで御馳走になりました。
お客様が、お雛様を眺めているうちに、笑顔になって帰られるのが、とてもうれしいそうです。
毎年、県内外からたくさんの方が訪れるとか!

みなさん、それぞれに深い思い入れがあるご様子で、丁寧にお話してくださいました。
平安時代が起源といわれるひな祭り。
形を変えながら、女性のお祭りとして栄え始めたのは江戸時代。
現在は、女の子の健やかな成長を願う行事として、親しまれています。
多種多様な雛人形・展示物を目にしましたが、すべてが幸せを願って作られたものであり、
その想いが充分に伝わってきました。
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もちろん須賀川駅でも、愛らしいお雛様がお迎えしてくれます!
春色に溢れた須賀川のまちなかを、散策してみませんか?
心のこもったおもてなしと笑顔に出会えます。
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〇展示期間:2018年2月16日(金)~3月4日(日)
〇場所:すかがわ商店街
※須賀川市立博物館では、『伝える想い 雛人形展』も開催中です。

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