今月のお宝ニュース

  田村市滝根町の若手農家 稲福和之さん 11月28日
  玉川村の農家レストラン おもてなし屋 森農園 11月25日
  米油の石鹸 11月11日 
  県中の美味しいお米が勢揃い! 10月26日 
   


田村市滝根町の若手農家 稲福和之さん
2009.11.28


滝根町で就農5年目。
沖縄出身の若手農業マン。

お宝リポーター、エプロンおじさんこと南です。
去る11月7・8日に開催した「まざっせアーケット、新米食べくらべ販売会」に出店参加してくれた、滝根町の若手農業家、稲福和之さんをご紹介します。


稲福さんは、沖縄県那覇市出身、東京育ちの38歳

小学生低学年に沖縄から東京の工業地帯に転居。その頃から、小児ぜんそく(公害認定)にかかり苦しんだ体験をお持ちです。
「そのあと、自然に囲まれた町田市に引っ越したんですが、空気がきれいなところだったので、ぜんそくが止まり、健康が回復したんですよ」。
高校を卒業後、専門学校に進み環境分析科を修了。その後、環境関連の会社に入社、企業への環境指導や水質検査、汚水の管理指導の仕事に従事しました。

「環境問題に興味がありました。特に意識したわけではないのですが、振り返ってみて小さい頃の喘息体験、良い環境で生活するだけで、健康になれたと言う実体験。この事が意識の中にあったのか、専門学校での環境に関する勉強と会社での経験で、漠然となんですけど、自然と触れ合える生活に、何かあこがれのようなものがありました」。
その後NPO団体「地球緑化センター」の「緑のふるさと協力隊」に参加。1年間の田村市滝根町の生活をおくることになります。

「滝根町の施設に住み、農業体験、町の施設の仕事を通じ多くの人たちとの交流させていただきました。とくに神俣若連会のみなさんと深いお付き合いをさせていただきまして、1年間の任期終了時に神俣若連会の方から、残って農業をするよう勧められたんです。それに、滝根の専業農家、農業博士と称される佐藤今朝一さんとの出会いが、ここに残って就農するきっかけになりました」。



最初は土地を借りてのスタート。10数年間使っていなかった荒れた土地をお金と労力を費やし田んぼとして整地したものの、やむなく地主に返還しなければならないという苦い経験もされたそうです。その後はタイミングよく、農業をやめる方から土地を譲り受け米作りに専念されています。無農薬の稲作栽培は、初年度は前年の農薬の効果が残り、雑草の生え方も少なかったそうですが、2-3年と経つうちに農薬の効果が弱くなり、草取りをする苦労が多くなってきたといいます。農薬を使えば草の処理も減り、収穫量も多くなるのですが、それでも無農薬での生産を続けています。私は、安全で美味しい米を作ることを何か楽しんでいる風にも感じました。



稲福さんがつくる生産物は、米、黒米、エゴマ、白菜、ジャガイモ、トマト等の野菜類。
米は収穫量も少なく知り合いだけに、数量限定で販売。黒米作りは今朝一さんを中心とした農家で改良を加え滝根の風土に合った商品に改良し販売しています。野菜類は近隣のスーパー、直販所等に出荷。また、えごま油に付加価値をつける商品開発にも力を入れています。生産者は、商品開発、宣伝、営業マンと何役もこなさなければこれからの農家は成り立たないと考えているそうです。
12月初旬から3月頃まで、裏磐梯「グランデコスキー場」に出稼ぎに行くという稲福さん。楽しいスキー三昧の日々が待っているのではなく、農業での収入の不足分をスキー場で働いて稼いでいます。ここでの稼ぎは年収の半分だそうです。

稲福さんの第一印象は、まっすぐな眼差しが印象的、好青年であると感じました。農業への気負いよりも今を楽しむという生活スタイルの中に、何か一本芯の通ったものがあるように感じました。これも滝根町の環境、人間関係に支えられてのことだと思います。地域にこんな青年がいるんです。ぜひ皆さん、応援していきましょう。

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玉川村の農家レストラン おもてなし屋 森農園
2009.11.25

お宝リポーターの橋本です。
農業が盛んな県中地域。そして、全国的にも地産地消が叫ばれている現在。
今、地域に必要なのは・・・『これ!』

地産地消に取り組む農家:森成子さんに逢いに行きました。
今回の取材がきっかけで知ったのですが、現在、福島県内には約40件の農家レストランがあるそうです。
その中の1つ森さんが経営なさる「おもてなし屋 森農園」は築150年という日本家屋のご自宅を大工をしているお兄さんに協力を得てリフォームし、2008年4月にOPENしました。


落ち着いた古民家の玄関は、思わず、『ただいまぁ〜!』とか『お久しぶりぃ〜!』って言葉が出てしまいそうな懐かしい雰囲気を持つレストランです。 

森さんは、玉川村に嫁ぎ、約20年間、農業に携わってきました。
ご自身の畑では有機野菜を栽培し、ブルーベリーなどの果実も手がけていらっしゃいます。
「玉川村の美味しい野菜をいろんな人たちに食べてもらいたい。」その思いが日々、大きくふくらみ、飲食店経営の経歴を生かし、一念発起でこの「おもてなし屋 森農園」を始められたのです。
おもてなし屋で使う食材は、森さんが栽培されている有機野菜のほか、地元玉川村の生産者から直接仕入れる良質な野菜、紫色のジャガイモや、アイスプラントなど、新しい農産物づくり積極的な玉川村ならではの食材もあるそうです。その日に採れた食材を見て、お料理を決めるそうですが、あえ物や天ぷらなど、素朴なメニューも野菜が持つ本来の味をこわさずにとても洗練されています。
事前に予約が必要ですが、お料理のボリュームはお好みで如何様にも調整してくれるので安心です。


また、ブルーベリーの炊き込みご飯など、びっくりするような創作料理で楽しませてくれることもあるそうです。
さて、わたしがお伺いした日のメニューはと言いますと、新鮮野菜の素揚げ、カボチャのスープ、柿のあえ物、菊のお浸し、刺身こんにゃくなど、全12品に大盛りの混ぜご飯とトン汁がついて、1,500円でした。本当に美味しかったです。
「お出しするメニューは、ちょっとずつを数多くが基本。いろんな玉川村の野菜を楽しんでほしいので。」と森さん。器の収集もご趣味とあって、お料理ともに彩で目も楽しませていただきました。
「意外にも、小さいお子様のいる30代ぐらいの家族連れのリピーターが多いんです。子どもたちも美味しい、美味しいって食べてくれるんですよ。」
村外からのお客様が大半を占めているということなのですが、地元のものを旬に地元で食べる。
それがいちばん美味しく食べる方法なのなんだなぁとあらためて教えていただきました。

「おもてなし屋 森農園」は集落の奥まった場所なので、隠れ家を探すような道を行くことになりますが、ぜひ、行ってみてください。



所在地:石川郡玉川村大字吉字遠下32
T E L:0247-57-3823[下ごしらえもあるので、2、3日前まで要予約]
営業時間:11:00〜18:00(時間外は応相談)
定休日:無休
駐車場:7台

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米油の石鹸
2009.11.11

お宝リポーターの本多です。
先日、うつくしまNPOネットワークの地域アドバイザーの方と郡山市にある石鹸工房(株)プランデューさんにお邪魔してきました。
(株)プランデューさんの本社は山形県ですが、3年前から、ここ郡山で「プリマリア」というシリーズの米油石鹸を作っています。副社長の岡野さんと専務の松好さんにお話を伺いました。

   
 右が岡野副社長、左が松好専務です  工房で熟成中の石鹸です

この写真ではわかりませんが、お二人のお肌はとてもツヤツヤなんです。
それは何故かと申しますと…
米油は米ぬかから作られていますが、元々米ぬかには、美容に良いビタミンやカルシウム等の栄養分が沢山含まれています。毎日、米油石鹸を使っているお二人ですから、ツヤツヤなのは当然です。

何故米油に注目したのか?
石鹸作りに米油を使う意味は大きく2つありました。1つは石油系でない為分解されやすく、水環境に与える負荷が少なく済むという事。ある旅館では、プリマリアを導入した所、下水管に残る汚泥が大幅に減少したそうです。もう1つは、生産量が減り続ける日本のお米に貢献するという事。「がんばれ、日本のお米!」という想いで作っているそうです。


「プリマリアは天然成分しか配合していません。なのでお肌にとても優しく、頭のてっぺんから爪先まで安心して使えます。子供が誤って食べてしまっても大丈夫なんですよ。お肌の敏感なお子さんに使ってもらえると嬉しいです」
と副社長はおっしゃっていました。

 チョコレート石鹸  左カロテン石鹸、右がアボカド石鹸

石鹸の種類はとても豊富で、さるなし(玉川村産)や酒粕(県内の酒蔵の物)等の他、福島市産の無農薬の桃を使った物等、季節商品もあります。地元ならではの商品開発にも取り組んでいらっしゃいます。

2007年の郡山市ユニバーサルデザイン賞優秀賞受賞商品。皆さんも是非使ってみて下さい。
購入は、オンライン通販の他、郡山市の自然食品店「とみや」さん、雑貨店「AKIRA」さん、道の駅「こぶしの里」(玉川産トマト石鹸限定)等で出来ます。

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県中の美味しいお米が勢ぞろい!
2009.10.26

加藤梅子さん
▲加藤梅子さん(須賀川市長沼町)

11月7日(土)・8日(日)
第6回まざっせアーケット「新米食べくらべ販売会」
出店参加のみなさんをご紹介します。

加藤さんがつくるお米は、コシヒカリ。こだわりは、米の免疫力を活性化させる効果のある、

大豆由来の「乳酸菌生産物質」をお米の栽培に取り入れていること。そのため、通常もみや

苗の段階で行う消毒をしなくとも、苗がすくすくと育つそうです。実ったお米の味も抜群で

1年経っても味が落ちないということ。また、加藤さんは自家製のもち米を使ったおこわや

お餅の加工品も得意で、当日はこちらの販売も行います。

 

お楽しみに!

 


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