農作物を荒らす害鳥を追い払って、その年の豊作を祈るとともに農村の正月の楽しみだったという説のある伝統行事。 以前は、何カ所の地区で行なわれ ていたそうですが、年々途絶え、現在では「山小屋地区』と「南須釜地区」の2つの地区で行なわれています。12月末には地区内の田んぼにその地区に住む男 の子ども達によって、竹やわらで「やっちゃ小屋」と呼ばれる小屋が作られます。実際に中に入ってみましたが、筋交いもしてあり、頑丈な造りです。

小屋の中では、中学生の男の子達4~5人が網でお餅を焼いて、甘茶を訪問者にふるまいます。昔から地区の男子(小学校3年生~中学2年生)だけが参 加できるのだそうです。その時の中心的役割は中学1年生で、中学2年生は過去の経験を生かして世話役に回るそうです。『やっちゃごや』がいつごろから始 まったのか古老達にもわからないそうです。農作物を荒らしまわる害鳥を追い払って、その年の豊年を祈るとともに農村の正月の楽しみのひとつだったのだろう とも言われています。せっかく作った小屋ですが、最終夜(1月14日)に火をつけて正月飾りも一緒に燃やします。どんと焼きの役目もしているんですね。一 時期、途絶えたこともあったそうですが、行なわなかった年に大火事があったこともあり、復活したそうです。現在、少子化ということもあり、小屋づくりの人 手が足りず、大人も手助けしている状況ではあるのですが、ふるさとを想う玉川村の方々の気持ちがひとつになって伝統行事を守っています。

開催日:平成24年1月14日

時間:南須釜地区、山小屋地区とも19:00以降に点火

駐車場:なし

場所:南須釜地区、山小屋地区の田んぼ

地域:玉川村

周遊マップ:D-5

お問い合せ:0247-57-4629

ホームページ:http://www.mazasse.com/?p=42

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